Something New ~日本語教師アシスタント奮闘記~ その14 - オーストラリアの特派員コラム

Home ⇒ 特派員コラム ⇒ Something New ~日本語教師アシスタント奮闘記~ その14
現在準備中
[08/25]「夏も食べよう!オージー・ビーフ」サ..
[08/25]オーストラリア大学対抗ミートジャッジ..
[08/19]オーストラリアが世界に誇るロック・バ..
[08/04]「はろ~!あにまる 動物大図鑑 オース..
[08/01]「はろ~!あにまる 動物大図鑑 オース..
[06/23]Something New ~日本語教師アシスタン..
[06/16]ゴールドコースト留学コース(オースト..
[06/06]第30回 日豪合同セミナー
[05/27]オーストラリア留学フェア2009
[05/26]20代女性が1年以上の留学に強い関心 - ..

Something New ~日本語教師アシスタント奮闘記~ その14

null

小休止。
ここでダーウィンやオーストラリアのことについて触れておきたいと思う。
前に少し書いたことと重複するかもしれないがご容赦いただきたい。





ダーウィンはオーストリアの真北に位置する。ダーウィンという地名は、かの有名な進化論を提唱したチャールズ・R・ダーウィンの名が由来だ。
ノーザン・テリトリー州は連邦政府直轄の準州であり、ダーウィンはその特別区都だ。いちおう州都であるが人口8万人(その当時。今はわからん)の小さな町だ。

繰り返すが、ダーウィンの気候はサバンナ性の気候で雨季と乾季しかない。年中が真夏だ。季節の変わり目がいまいちわからないのでダーウィンで生活すると時間の経つのが遅く感じてしまう。もしかしたら、だからみんなのんびり生活しているのかもしれない。雨季真っ盛りの時、湿気は半端ではない。封を開けたポテトチップスが三十分もしないうちにしけってしまう。

null

そんな御国柄なのかダーウィンはビールのひとりあたりの消費量が世界一と云われているそうだ。
ご存知の通り、ボクもご多分に漏れず学校から帰ってきて毎日一本は必ず栓を抜いている。
以前も述べたようにオーストラリアには様々なビールが市販されている。ボクのお気に入りの「メルボルンビター」を始め...ビクトリア州の「VB(ビクトリア・ビター)」、「メルボルンビター」、クィーンズランドの「XXXX(フォーエックス)」、南オーストラリア州の「クーパーズ」、西オーストラリア州の「スワン」、タスマニア州の「カスケード」など御当地産ビールがたくさんある...がダーウィン産のビールはない。ビール生産に適した気候ではないということだ。細々とやっている地ビールはあるそうだが飲めたものではないという。好奇心旺盛なボクでも結局トライしなかった。

null

オーストラリアには様々なお酒が飲めるパブがあって真っ昼間から開いている。
ボクはホームスティ先(というかアイリーン...)から逃げ出すように、街中のパブに入り浸っていた時期があった。チャージのようなものはなくカウンターに行って注文と同時にお金を支払う日本の「HUB」のようなキャッシュ・オン・デリバリー方式だ。これはイギリスのパブの潮流だろう。
自分が幾度も訪れたのは「XXXX(フォーエックス)」主体のパブだ。ボクはフォーエックスの生ビールを飲みながら、テレビで流れているわかりもしないクリケットの試合をぼうっと眺めている。オーストラリアの国技であるクリケットのルールはいまだにわからない。
ここのようにスポーツチャンネルをテレビで流しっぱなしところもあったり、洋楽のプロモーションビデオを流していたり、生バンドの演奏があったり、ディスコになっていたり、ビリヤードができるところだったり、アコモデーション(ホテル)と併設だったり、ストリップショーをしていたりパブの形態は様々だ。
決まって得体の知れないオヤジたちが昼間からビールを飲んでいる場面に遭遇する。
彼らは仕事もせずに何をしているのだろう、と心配になってくる。しかし、暑いからやってられないのだろう。たしかに昼間から飲むビールは最高である。


null

ダーウィンの歴史的背景として町が大打撃を受けた事件は歴史的にふたつある。
ひとつは第二次世界大戦の時、日本軍からの空襲を少なくとも60回ほど受けている。

この爆撃で200人以上の人々が亡くなった。オーストラリアは歴史的にも他国から攻撃を受けたのは日本からだけなのだ。ダーウィンやブルームは空襲を受け、シドニーやニューキャッスルは船から攻撃を受けたという悲しい事実がある。若い人たちはそうでもないが、ご老人の中には日本を敵対視する人もいる。現に同じアシスタント仲間がホームスティしていて、そこの亡くなったおじいちゃんは「絶対に日本車は買わん」と云って死ぬまで日本車には乗らなかったそうだ。僕は赴任地がダーウィンと決まるまで、日本と歴史的に結びつきが深い町だとはまったく知らなかった。その上、恥ずかしいことにダーウィンという地名さえも知らなかった。
このころの時代背景は、今上映しているバズ・ラーマンの映画「オーストラリア」で語られている。必見だ。先住民のアボリジニを非常に崇高な立ち位置であますことなく表現している。


ふたつ目は1974年には外敵からの攻撃ではなく自然の猛威を受けたことだ。避けることの出来ない天災であるサイクロンだ。強烈なサイクロンだが、名前は女性名「トレーシー」と名付けられている。通称「サイクロン・トレーシー」と言われている。町は全てこのトレーシーに破壊されてしまった。当時の様子はダーウィン・ハイスクールの横にあるダーウィン博物館に展示されていて、無料で見ることができる。
ここダーウィンからは車で2、3時間離れたところに自然に囲まれた公立公園がある。ダーウィンにやってくる観光客のお目当ては国立公園に行くことだ。観光客はダーウィンの町を拠点として国立公園を目指す。主なところがリッチフィールド国立公園と世界遺産に指定されているカカドゥ公立公園がある。特にカカドゥはクロコダイル(ワニ)や野鳥、自然が溢れた野生の宝庫である。そのうちこのふたつの国立公園はいずれ紹介したい。


オーストラリアはイギリスから多くの白人が押し寄せ、先住民として暮らしていたアボリジニの住む場所を追いやったという歴史的事実がある。ダーウィンにも先住民のアボリジニがたくさん住んでいる。成功して頑張っているアボリジニもいる。しかし、彼らの多くが定職を持っておらず、政府から幾ばくかの生活給付金を受け取るものの、飲み食い代に消えてしまっている。彼らの団体が公園や広場で宴会を開いている光景を良く見かける。アイリーンのマンション近くのゴルフコースでも宴会をしていて、隅っこにいるのでゴルフプレイヤーの邪魔にはならないとは思うが、コースの上の公道を歩くボクを見つけ遠くから「やあ」と気さくに声をかけてきたりするのだ。
その反面、ボクが車を運転していたときに、アボリジニの男性から車めがけて砂利を投げつけられたことがあったし、とあるパブのテラスで仲間と飲んでいたときに近くの電話ボックスのガラスにビール瓶を叩きつけて粉々に割っていたのを見たこともある。大陸南西にあるパースという都市を旅したときにふたりのアボリジニの女性が乳をむき出しながら取っ組みあいの喧嘩をしていたのを見たこともある。
だから上っ面を見て面白がってバカにする心無い輩は存在する。毎年たくさん訪れ居を構える日本人とて例外ではない。
だが、自分は無辜の先住民たちのそういった行為を見るにつけ、責めることのできないやるせなさを感じてしまう。と同時に彼らに対する憤りでなく、違った憤りを感じずにはいられない。

彼らもぶつけることのできない憤りを胸の中に秘めながら生活している。仕事がしたくてもできない。そういうジレンマの中で彼らは生きているのだ。アボリジニとオーストラリア人との共存はこの国の大きな社会問題となっている。
映画「オーストラリア」でもそんなテーマを偏見なく真っ向から描いていた。

白豪主義を謳っていたオーストラリアは第二次世界大戦頃から、移民枠の門戸を広げ、世界各地から移民が渡ってくるようになって現在に至る。ダーウィンも欧米からだけではなくアジア人種も多く暮らしている。国民性は、社交的で親しみやすい。そこが表裏一体なところがあるかもしれないが、とてもアバウトでいい加減な気質がある。
「ノー・ウォーリーズ」というのは「気にするな」というオーストラリア英語で、この言葉でごまかされるのが度々あった。ボクも少なからずオージーたちのいい加減さの被害にあったものだ。


null

ダーウィンは何といっても自然だ。青く透き通った海でもないが(雨季にダイビングしたが視界ゼロで海は茶色く濁っていた...)そこそこ綺麗な海に囲まれている。日光浴をするには最適だ。砂まみれになりながらよくミンデルビーチで日光浴に行ったものだ。とある時期になるとシー・クロコダイル(海ワニ)が出現するという噂があるが、一度も拝むことができなかった。

ダーウィンでは野生のワラビーが見ることができるイーストポイントというところがある。ワラビーはカンガルーの仲間で、カンガルーより一回り小さい。ちょうど、岬になっているところで、景色がとてもきれいだ。茂みのほうへピョンピョン逃げていく様はとてもかわいい。
よく見かけるのがヤモリのゲッコーだ。オーストラリアにはクリーム色のゲッコーがたくさんいる。普通に家の中で壁などに張り付いている。黒い点のような小さな目をしていて、キキキキキ、と鳴いて腰を震わせて逃げる様はとても愛くるしい。
あとは有袋類のポッサムも町中の木にたくさんいる。見た目の可愛らしさはあるが爪は鋭く強暴だという話もある。
カカドゥやリッチフィールドに行かなくてもこうして町で動物たちと出会えるのだ。


null

ダーウィンは自然に囲まれたのんびりとした風土を有する愛すべき町ということだ。


今回はだらっと五月雨的に書いて、且つ、少し堅い話になってしまった...。


「Something New ~日本語教師アシスタント奮闘記~ その15」に続く。。。
(文・菅 雅壱)
>> 応援クリックよろしくお願いします。


オーストラリアのクチコミ

May 08, 2009, 20:44:07 tripleD wrote:

クリケットのルールなら私ご教授できますよ(笑)
ダーウィンは2度ほど行ったことがありますが、なんか不思議な雰囲気のある町ですよね。うまく表現できないけどなんだかちょっと違った感じのある。。。
キャサリンなんてオーストラリアだっけここ?って感じもあるし。

NTの日本語教育についてはよく知りませんが、とにかくうーん、Good Luck!
楽しんでください。

May 13, 2009, 16:14:27 菅雅壱 wrote:

tripleD様
コメント有難うございます。
クリケットは難しいですねー。でも野球のルーツともいわれてますよね?!
ちなみに私、もう日本に居まして、6、7年前にオーストラリアに居たことを書いているんですよ。

またコメント宜しくお願いします。

オーストラリアのクチコミ